瀬戸内海に面した小さな港町、広島県安芸津町で日本酒とリキュールを造っています。日本で初めて軟水醸造法を確立した三浦仙三郎翁を輩出した広島杜氏の里であり、銘柄名「富久長」は三浦仙三郎が命名。杜氏の今田美穂さんは、在来品種の八反草の復活栽培、白麴を使った酒造りの開発など、三浦仙三郎の座右の銘「百試み、千改める」の情熱を引き継ぎ、挑戦を続けています。2020年には英国ＢＢＣによる「世界に影響を与えた100人の女性」に日本人で唯一、選ばれました。

広島県産の米と酵母を使い、軟水仕込みで醸したおだやかでやさしい味わいを目指しています。中でも一番力を力を注いでいるのが広島県を代表する酒米、八反系最古の「八反草」の酒造り。ほんの一握りの種もみから100年の時を超え復活させました。安芸津から広島杜氏が受け継ぐ「GINJO（吟醸）」を世界に発信したいという思いで、アメリカ、アジア、ヨーロッパへの輸出にも挑戦しています。